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『共有』→『共感』→『共鳴』のサイクルを描くにあたって、音楽に対して最も関与度が高くなるのは、『共鳴』に他ならない。その『共鳴』が起こりうる場は基本リアルだ。リアルというのはライブ、コンサートなどいった直接的体験である。

ライブやコンサートでいえば、楽曲だけでなく、アーティスト、照明、映像、音響、観客すべてが総合的に『結晶』として結実されるからこそ、コピーできないただひとつの体験として価値が生まれ、『共鳴』が生まれる。

今回はリアルでの『共鳴』はファンのレイヤーの階層を一段ずつではなく、3段飛ばしで引き上げることのできる唯一の方法だということについて考えてみたい。

今回のポイントは3つだ。
1、コアファン「だけ」をターゲットにするのではなく、コアファン「から」ターゲットを広げる
2、ソーシャルグラフを最大活用させるために『共有』できるコンテンツをソーシャルメディア上に配置する
3、リアル「だけ」がファンの階層を一気に引き上げることができる


◆ライブに訪れるのはすべてがコアファンではない

先日、初めてPerfumeのライブに行く機会があった。それはそれは素晴らしくて感動するライブだった。ここ最近のライブで最も心震えたと言って良い。Perfumeのライブはもちろんコアファンが圧倒的に多いわけだが、重要なのは「初めてPerfumeを見る人」であり、「ちょっとPerfumeに興味があった人」である。

お金を落としてくれるのは基本はコアファンだ。なので、いかにコアファンに継続的にお金を払ってもらえるかが大切だ。それはCDであり、グッズであり、ライブチケットだ。

しかし、それではあまりにもパイが小さい。今後重要なのは「いかに潜在層を顕在層にするか」であり、「顕在層はいかにしてミドルファン、コアファンへと階層を引き上げることができるか」である。

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その際、ソーシャルメディアも含めたwebだけでは当然限界がある。
ソーシャルメディアでできることは基本『共有』と『共感』だ。そして、そのステップは着実な一歩一歩進む階段である。顕在層がいきなりコアファンになることはあり得ない。

あるアーティストのコアファンがソーシャルメディア上でコンテンツを『共有』して、そのコアファンのソーシャルグラフの誰かがコンテンツに接触して『共感』したとしても、それは潜在層から顕在層へ移行しただけに過ぎない。

例えば、その中のひとつに昨日から話題のPerfumeマッシュアップの件がある。これはクワトログラフのミュージックグラフとリレーショングラフが中心となり違う音楽からPerfumeを知る、逆にPerfumeから別の音楽を知ることで『共有』『共感』の架け橋を作り、ライトファンを作り出すことができる。また、よりPerfumeのエンゲージメントをユーザ主導で生み出すこともできる。そこにソーシャルグラフが交わりいま、ソーシャルメディア上で話題となっている。これも潜在層を顕在化するひとつである。(しかしおそらくこれはPerfume側の意図したものではなく結果的にだと推測する)

さて、顕在化したユーザ並びにライトファンがそこでライブというリアルに足を運ぶためには、そのコアファンとの連動が必要になる。つまり、コアファンがエヴァンジェリスト(伝道者)となり自身のソーシャルグラフでの友人を「巻き込む」ことができるかどうかである。

その興味が顕在化された、もしくは関与度が低い友人は自身ではおそらくライブに行こうとは思わないし、積極的に情報を取得しようともしない。なぜなら、まだそこまで関与度は高くないからだ。

しかし、そこに信頼に足るコアファンのソーシャルグラフの友人が付加されることで、そのハードルは越えることができる。なぜなら、コアファンが「勝手に」そして「熱く」その友人に情報を伝達するからだ。私自身もよくある現象だ。僕がエヴァンジェリストになることもあれば、エヴァンジェリストから誘われることもある。

つまり、100人のコアファンを作る100Tribes(ワンハンドレッドトライブス)をいかに101Tribesできるかがリアルを含めたソーシャルメディアができることで重要なことになる。

すると、音楽発信側からすると、いかにコアファンがエヴァンジェリストとなるようにできるか、そしてエヴァンジェリストが伝達できるように『共有』できるコンテンツをソーシャルメディアを含めたweb上に配置できるかがポイントになる。



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エヴァンジェリストに誘われて訪れた顕在層やライトファンがリアルでの『共鳴』により、自身がコアファンへと進化し、新しいエヴァンジェリストとなり、コアファンの母数を増やしていく。そこにソーシャルメディアを活用することで循環が生まれる。現時点でのコアファンに限定しないことが重要だ。


◆リアルこそが『共鳴』を生み出す最大装置

ソーシャルグラフ内のコアファンをエヴァンジェリスト化することは今後大事なことだ。
改めて書くが、コアファンを作り出す「だけ」では足りない。コアファンがエヴァンジェリストになり、第二第三のコアファンを作り出せるかが鍵だ

では、どうやったらコアファンになるのか。それは『共鳴』しない限り起こらない。
その『共鳴』を生み出すことができるのがリアルという名のライブでありコンサートだ。

話をPerfumeに戻そう。
Perfumeを初めて見た僕は今まで知り得なかったことばかりだった。
のっち、かしゆか、あーちゃんのキャラやMCの卓越さ、ライブ構成、丁寧に深く深くするお辞儀、素晴らしい照明、ダンス、映像。お客さんひとりひとりを大事する姿勢、そして、なにより本当に楽しそうにパフォーマンスをする3人。

テレビや雑誌で多少のイメージは存在していたが、まさかここまでとは思いも寄らなかった。もちろん、Perfumeだから成立する要素もあるのは事実だが、リアルはwebで音源を聴く、Youtubeでミュージックビデオを見る、だけでは絶対にわからない瞬間の熱量がそこにはある。


コアファンの中にいるライトファンというのは得てして疎外感を感じてしまいやすいものだが、少なくともPerfumeはコアファンをもちろんのこと、僕のようなライブに行ったことがないライトファンまでも意識されたパフォーマンスだった。

『共有』や『共感』と『共鳴』の明確な違いは「身体性」が存在しているか否かだ。
生で体験する、体感することはコピーできない。コピーできないただのその数時間が消えない数時間になる。リアルでの【共鳴】はファンの階層を飛び越える。ライトファンが一気にコアファンへ変異するきっかけを生み出せる。

「Perfumeのライブ最高だったー!」「Perfume大好き!」
ライブが終われば『共鳴』を起こしたファンがソーシャルメディア上に感情を『共有』する。すると重要なのはその熱量をどれだけ持続させられるかである。そして、ライトファンからコアファンへと進化するための「おもてなし」の準備がweb上やその他施策でできるかである。それはつまり、『共鳴』→『共有』→『共感』のサイクルになる。ソーシャルレゾナンスとは『共有』からすべてが始まるわけではない。

そういう意味では『共鳴』後の熱量を持続、継続、拡散させるために、アーティストサイトにあるコンテンツを『共有』化し、入口をたくさん設け、出口もたくさん設け、この場所でも十分に享受できる国際線の空港のようにソーシャルターミナル化することは重要だろう。

音楽は生で体感することがいちばん素晴らしい。
そして、アーティストとの絆や応援のためにCDを買ったり、グッズを買ったり、感情をパッケージ化する。その流れの中にいかに『共有』→『共感』→『共鳴』のサイクルであるソーシャルレゾナンスをどう設計するかが今後大切になってくる。

しかしながら結局、今回言いたかったことはただひとつで僕はPerfumeが大好きだということである。サマソニ出演決定にも嬉しさがこみ上げる火曜日の夜でした。



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By: May 10, 2012

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4月13日から15日と4月20日~22日まで音楽とアートの祭典コーチェラフェスティバルが開催された。世界に先駆けたこのフェスはソーシャルメディアの取り組みにおいても先進的だ。

ひとつひとつの取り組みを「すごい」というのが簡単だが具体的に何がどうすごいのか。
今回はコーチェラフェスティバルのソーシャルメディア全体戦略について考えてみたい。



◆多様なソーシャルメディア展開


コーチェラフェスティバルが実行した個々のソーシャルメディアが何をどうやっているのかについては以下に詳しいブログがあるのでそちらを読んで頂きたい。

・コーチェラに見る音楽×ソーシャルメディア戦略

9 Ways to Follow Coachella on Social Media


コーチェラフェスティバルが実施したソーシャルメディアはその数11と非常に多岐にわたる。
(Mashableの記事では9つとあるが、厳密に言うと11だ)

活用ソーシャルメディアはfacebook、twitter、Google+、Youtube、reddit、Pinterest、foursquare、Instagram、tumblr、spotify、APPSと今世の中である程度マーケティングに使えるソーシャルメディアをフル活用しているといえるだろう。

特に毎回注目されるのは、Youtubeのwebcast(生放送)だ。
コーチェラフェスティバルに参加することのできない世界中の人々に向けてブロードキャストするこの試みはこれからのフェスのあり方を示すひとつの大きなひとつであると思う。

また、すぐさまアーカイブ放送やハイライトで時間軸を超えて見ることができる点はソーシャルメディア時代のフェスのあり方において大きなベネフィットをもたらす。



しかし、コーチェラフェスティバルで感嘆すべきはYoutubeだけではない。
フェス前、フェス中、フェス後という3軸とフェス参加者とフェス不参加者とそれぞれに合わせたソーシャルメディア施策を実行していることにある。

コーチェラフェスティバルの各ソーシャルメディアのポジショニングマップを見ながら考えてみよう。
横軸をフェス前とフェス後(中心点がフェス中)と設定し、縦軸をフェス参加者とフェス不参加者とする。


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ソーシャルメディアでフェス前にできること、フェス中にできること、フェス後にできることを各ソーシャルメディアの特性に合わせて整理された状態で設計されている。また、フェス前、フェス中、フェス後という時間軸とフェス参加者とフェス不参加者を問わず横串で横断するソーシャルメディアも配置している。

このようにただ闇雲にソーシャルメディアを多く運営すればいいわけではなく、それぞれの時間軸とターゲットに対して適切なソーシャルメディアを選定することが重要だ。それはつまり、それぞれのソーシャルメディアに対して「意味がある」ことになる。

facebookである理由。twitterである理由。Spotifyである理由。
それはユーザ層が生息しているやアクティブ数などだけではなく、全体戦略の中でどうそれぞれを機能させるかということだ。

例えば、横串で横断するfacebookとGoogle+は同じようで投稿内容や運営方法は違う。個々のソーシャルメディアの役割の明確化はソーシャルメディア全体戦略なしには見つけ出すことはできない。



◆コーチェラフェスティバルのソーシャルメディア全体戦略


ソーシャルメディア施策を全体として俯瞰してみた場合、いくつか発見することがある。まずは中心点としてソーシャルターミナルであるwebサイトがある。そのまわりにベースキャンプソーシャルメディアとしてfacebook、twitter、Google+、redditが存在している。そして、それを取り巻くようにspotifyやYoutube、Pinterestやfoursquareなどがある。

コーチェラフェスティバルから見るソーシャルメディア全体戦略として重要視することは以下の2つだ。

②ユーザがどのソーシャルメディアで何を『共有』するのかを設計する
③どこから『共有』⇒『共感』⇒『共鳴』のサイクルを作り出すか


厳密に言うと全く違う企業だったり、プロダクトであったりで全体戦略の方向性や指針は変わる。
今回はあくまでコーチェラフェスティバルから見るソーシャルメディア全体戦略だということを注記しておきたい。



◆ソーシャルメディアで何を『共有』させるのか?


まずソーシャルメディア全体戦略をプランニングする上で、最重要なのは各ソーシャルメディアで何を『共有』させるのかという点だ。もちろんそのためには各ソーシャルメディアの特性や違いを明確に理解している必要がある。

さきほど各ソーシャルメディアには役割があり、特性に合わせて設計されていると書いた。図1のコーチェラフェスティバルの各ソーシャルメディアのポジショ ニングマップはどのソーシャルメディアの位置づけも平面で表現されているが、この図は各ソーシャルメディア同士の連携や基点となる場所の相関関係を示している。

そして、図2のコーチェラフェスティバルのソーシャルメディア戦略全体図で見てみると、各ソーシャルメディアによって『共有』されるものは全く違うことがわかる。

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facebookやtwitterで『共有』されるものは「コーチェラコンテンツ全般」になる。
spotifyで『共有』されるものは「音源」になる。
Youtubeで『共有』されるものは「ライブ、アーティスト、雰囲気」になる。
Pinterestで『共有』されるものは「景色、ファッション、雰囲気、食事」になる。

また、ユーザそれぞれの感情がベースとしてあることも忘れてはいけない。

このようにコーチェラフェスティバルという多様で多彩なコンテンツを誇るものにたいしてはあらゆる切り口、フックで『共有』されるものを作り出す必要がある。そして、その『共有』されるものを導き出すためにクワトログラフを用いる

facebokやtwitterで適用されるグラフは「ソーシャルグラフ/インタレストグラフ」になる。
spotifyで適用されるグラフは「ミュージックグラフ」になる。
Youtubeで適用されるグラフは「ミュージックグラフ/インタレストグラフ」になる。
Pinterestで適用されるグラフは「リレーショングラフ」になる。

各ソーシャルメディアの特性と役割を明確にし、各ソーシャルメディアで何を『共有』させるのかをプランニングする。そして、その『共有』させるものによって各ソーシャルメディアのKPIの設定も変わるはずだ。

そして、何より同時にクワトログラフを用いて、その『共有』はどのグラフに伝搬するのかを設計する。コーチェラフェスティバルから見るソーシャルメディア全体戦略とはかくも複雑で難しい。だからこそ、詳細で綿密な全体戦略を描く必要がある。



◆『共有』⇒『共感』⇒『共鳴』のサイクルを各ソーシャルメディアで設計する

常々このブログでは『共有』⇒『共感』⇒『共鳴』のサイクルを生みだすことが重要だと述べてきた。大切なことは、どこから『共有』⇒『共感』⇒『共鳴』を生みだすかである。すると、各ソーシャルメディアによってそのサイクルの始まりは変わることがわかる。ここでもう一度、図2のコーチェラフェスティバルのソーシャルメディア戦略全体図を掲載する。

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例えば、spotifyであればコーチェラフェスティバルの場合、フェス前とフェス後に価値を生むソーシャルメディアだが、ここでのサイクルは『共有』⇒『共感』のサイクルが適用される。『共鳴』というのは原則リアルの場でしか生まれないものなので、ここで『共鳴』までのサイクルには到達しない。

また、Youtubeも『共有』⇒『共感』のサイクルを描く。しかし、webcastという特性上、極めてリアルに近い『共鳴』にまで至るケースはあるが、ここで『共鳴』が起きた果てはコーチェラフェスティバルに参加したい!である。なので、アーカイブ放送なども行なっているので厳密に言うと『共有』⇒『共感』⇒(共鳴)が正しいかもしれない。

一方、PinterestやTumblrなどは実際に参加している人たちが景色やファッション、食事などのリアルの体験を経てソーシャルメディアで発信するため、『共鳴』⇒『共有』のサイクルとなる。もちろん、コーチェラフェスティバルに参加した人々の熱量がソーシャルメディアに発信される場合も『共鳴』⇒『共有』のサイクルとなる。

このように、『共有』⇒『共感』⇒『共鳴』のサイクルを描くソーシャルレゾナンスをどう設計するかが重要だ。これをどれだけプランニングできるかがソーシャルメディアを実施する上での鍵になる。そして、コーチェラフェスティバルで興味深いのは一度やったフェスをもう一回翌週に開催したことだ。

リアルのフェスをもう一度、回しまたその思いがソーシャルメディアに循環されることは非常にコーチェラフェスティバルの潜在層、顕在層の購買意欲、想起度、訪問意向が高まったはずだ

世界のフェスでも先進的にソーシャルメディアに取り組むコーチェラフェスティバルはあらゆる意味でモデルケースとなってくるだろう。日本でもコーチェラフェスティバルのようにソーシャルメディアと連動したフェスが出てくることを願ってやまないし、僕自身もチャレンジしてみたい。


かくいう僕はコーチェラフェスティバルに行ったことがなく、いつか行きたいと毎年思うのである。

そして、今回の表紙と下の写真はコーチェラフェスティバルに参戦している音楽仲間の@kamikouさんからお借りしました。死ぬほど、うらやましいです。


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By: April 23, 2012
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現在、誰でもが簡単に情報やコンテンツを発信できるようになり、モノづくりのハードルは圧倒的に下がった。

映像、音楽、言葉、写真、ダンスetc。
何かを表現するという行為は誰でも平等に可能になった。1億総クリエイターと言ってもいい。

その中で今回はソーシャルメディアを使いながらアーティストプロモーションを行なっている事例をもとにソーシャルメディア発から生まれるアーティストの可能性について考えてみたい。


◆国籍・経歴一切不明シンガー【GILLE】

最近、Yahooニュースにも取り上げられていたアーティストがいる。
Youtubeでは240万回の再生を記録したGILLEというアーティストはこの度、ユニバーサルミュージックと契約したと報じている。

彼女は「Let my music be heard to the world」(私の音楽よ、世界に届け!)」というメッセージとともにYoutubeに映像を公開している。

映像の中身は、AKB48の「フライングゲット」の英語カバーだったり、ヒルクライムの「春夏秋冬」の英語カバー、アデルなどを歌い上げている。彼女のミステリアス性と圧倒的な歌唱力が相まってweb上で話題になっている。


彼女が素晴らしい点は以下4点にある。

①音楽をまず「聴かせる」ということに重きを置いている点
②ユーザが興味を持ちたがるミステリアス性(正体を明かしたくなる/語りたくなる)
③あらゆる方面から興味を持ってもらえるような多彩なカバー(AKB48、ヒルクライム、アデル、原田真二)
④抜群の歌唱力(歌唱力、英語力)


◆若手シンガーソングライター集団「Goose house」

Goose houseは男女9名で構成される音楽集団だ。
もともとはソニーウォークマンのプロジェクト「PlayYou.House」で生まれたメンバーたちがシェアハウスをしながら、音楽を奏でている集団だ。


Goose houseは自身のサイトをソーシャルターミナル化し、アーティストサイトをハブ化し各ソーシャルメディアへ自由に行けるように設計されている。合わせて、このサイト自体でもたくさんのコンテンツがあり、楽しめるようにオンラインストアなども開設している。

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ソーシャルメディアにおけるファン数も多く、facebookで約11000人、twitterで約16000人フォロワー、Youtubeでは約1200万再生、Ustreamでも最大瞬間視聴2000人を記録している。(4月4日現在)

彼らの素晴らしい点は以下の4点にある。

①あらゆるソーシャルメディアを駆使して音楽を聴かせることに注力している(facebook/twitter/Youtube/Ustream)
②シンガーソングライターがみんなでシェアハウスに住んでいるという話題性
③誰もが知っている曲をカバーすることで、興味喚起を促進
④Goose house内メンバーの組み合わせや連動と個々人の優れた歌唱力


◆謎の多国籍ロックバンド、The_AIU

東京を拠点とする無国籍でドラムレスの3ピース・バンドでデモ音源「Loser(ver.0)」のフリーダウンロードを名刺代わりに配信し、話題となった。

Ustreamも巧みに使い、海外女性シンガーの存在やバンドのミステリアス性を兼ね備えながら活動している。


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音源を無料で解放した中でもたくさん解放するのではなく、勝負曲でというところが興味深い。例えば、 The _AIUではないが、myspcaceに無作為に数曲公開するよりも、絞りに絞った勝負曲をどう聴いてもらえるかを設計したほうがいい場合がある。その中で、 The _AIU はその戦略として素晴らしかったと思う。

彼らの素晴らしい点は以下3点にある。

①勝負曲だけを解放させた(Loser/CPU)
②深堀したくなるバンドのミステリアス性(外国女性シンガー/大型フェスを経験した某ダンスロック・バンドを脱退したばかりの大型ギタリスト/ノイズ&トリートメント担当の国籍不明の謎の美少年)
③優れた演奏技術と歌唱力


◆ソーシャルメディアを活用する上での3つの共通項

これまでGILLE、Goose house、 The _AIU を例にとって
ソーシャルメディア発のアーティストがどう生まれてきていて、何が素晴らしいのかを考えてみた。すると、ある共通点が見えてくる。

それは各アーティストの箇所でまとめた通りなのだけど、改めて記載してみる。

①音楽(映像)を解放することが、音楽(映像)を引き寄せる(共有)
②クチコミコミしたくなる要素を兼ね備えている(共感)
③演奏力や歌唱力などの優れた技術(共鳴)

当たり前じゃないかと思われるかもしれないが、その通りでこれはあくまでベースである。
逆に言うと上記①~③はすべてつながっており、どれがかけても成立しない。
①(共有)なくして、②(共感)はないし、③(共鳴)なくして、①は広がらない。

②のクチコミしたくなる要素も案に「新曲リリース!」などといった内容ではある一定の層までにしか届かない。クチコミしたくなる要素とはコアファンはもちろんのこと、そこからいかにしてライトファン、顕在層、潜在層に届かすことができるかだ。

確かに②の部分でのミステリアス性や掘りたくなるような感覚は以前より実践されていた手法ではある。しかし、ソーシャルメディアによってより一層そこの設計が大切になってきている。

そして、いかに【共有】⇒【共感】⇒【共鳴】のサイクルを回すがやはり重要になってくる。それはソーシャルメディアがコミュニケーションインフラとして機能しているからこそ可能になる。①だけでも難しいし、②だけでも難しい。これを土台とした上で、どうコミュニケーションを設計するかが大事だ。

特に大きく爆発させるためには、「世の中ゴト」に変貌させる必要がある。
「自分ゴト」⇒「仲間ゴト」⇒「世の中ゴト」への広がりをどう練っていくか。

また、自身の音楽ターゲットに対していかに興味喚起を抱いてもらうにあたって
クワトログラフのミュージックグラフを活用するかも合わせて重要だ。

GILLEやGoose houseのカバー曲を見ていても、カバー曲を見ているとそれぞれのメインターゲット層が見えてくる。いきなりオリジナル曲を聴いてもらうよりも、自身の音楽ターゲットが「好きな曲」をカバーすることで、興味喚起の需要をあげることができる。そして、そのカバー曲も多面的に行うことが重要だ。カバーを挟んだほうがターゲットが「自分ゴト」しやすいはずだし、よりクチコミしたくなる要素を兼ねることができる。


◆世界共通のコンテンツ解放

音楽は聴かれて初めて光を放つ。ここがまず最初のゴールである。

ここからいかにマネタイズという点で考えると、例えばGoose houseはソーシャルメディア上で活動するアーティストならばダウンロード販売の売上がCD販売を上回るのかと思いきや、実はCD販売の方が多いとのこと。そして、USTREAMやYouTubeの視聴者数とライブ動員数は、比例して増加しているデータが出ているとインタビューで語っている。

上記アーティストで述べた想定ターゲットが興味を持つ層のカバー曲から知ってもらう方法もまたひとつだが、誰でも知っているアーティストでも面白い取り組みをしている。

Perfumeは日本では誰でも知っているアーティストであり、アジアでも人気だが、まだまだワールドワイドではまだ認知されるにいたっていない。

Perfumeのグローバルサイトでは現在、非常に面白いコンテンツを解放している。それはモーションキャプチャデータを解放し、ユーザに自由にビデオを作ってもらうのだ。

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ユーザが制作する数は決して多くはないかもしれないが、そのぶん優れたコンテンツが生まれる可能性は高い。そして、ユーザから広げるPerfumeが生まれる。アーティストをユーザに委ねる。共に創り上げていく。まだまだ再生回数も制作本数も少ないが、これが世界中にうまく広がればいいなあと個人的に思っている。







このように、音楽を囲い込む時代から音楽を解放する時代に向かっている中で、解放するコンテンツ自体も様々な方法がある。

そして、ソーシャルメディアを活用する上で共通する3つのことをベースにインディーズ、新人アーティスト、誰でも知っているアーティストそれぞれコミュニケーション設計していくことが、今後重要になってくると思っている。

ただし、ソーシャルメディアからモノが売れることは極めて難しい。ソーシャルメディアは売れる(CD、配信、ライブチケット)に直結するものではないので、再生回数が何万回いこうが、どんなにツイートされようが、売上とはマーケティングの総体なので、コミュニケーションだけでモノが売れるわけではない

しかし、まだまだ日本でソーシャルメディアから生まれた誰でも知っているアーティストは少ない。というかいないに等しい。あえて言うなら初音ミクだろう。そういった中で今後日本でも生まれてきてくれることをいち音楽ファンとして願っている。そして、僕自身も仕事としてチャレンジしたいなあと思っている。

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By: April 4, 2012
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音楽をマネタイズしていく上で、コミュニティの存在はひとつのカギを握る。
今までのようにCDが売れることは悲しいけど、難しい。

ソーシャルメディアで音楽ビジネスに光を灯すには、コアファン同士をつなげることと
コアファンから潜在層や顕在層、ライトファン層へ階層を引き上げ、ファンのレイヤーをあげることだ。

今回はソーシャルメディア時代の音楽コミュニティの未来を考察する。



◆コアファン同士をつなげるコミュニティ「タコツボ」

音楽に対してCDであれ、ライブであれ、ファンクラブであれお金を支払うのは
基本コアファンだ。アーティストに対し、楽曲に対し、ライブ(フェス)に
自分ゴト化されたユーザはそこに価値を見出す。

ソーシャルメディア時代の音楽コミュニティを考える上で、
重要なのは「タコツボ」と「トライブ」の違いを分けて考えることだ。

これからの時代においてコミュニティはひとつの未来を描く。
そのコミュニティはあらゆる言葉で言い表される。

ここでまずその中でも最も使用される「タコツボ」について定義したい。
まず大前提としてユーザは囲い込まれたいなんて思っていない。
ソーシャルメディアは囲い込む場所ではない。

「タコツボ」とは一言で言えば、限定された空間での膨大な熱量が伴う一見さんお断りの場所だ。分かりやすい例はファンクラブだろう。

あるアーティストに対して圧倒的な熱度でコミュニケーションが交わされる。
自分にとって代替のきかない特別な存在として位置づけられている。

ここにライトファンやミドルファンは存在しなく、コアファンしか存在しない。
だからこそ、膨大なコミュニケーションや情報が日々やり取りされ、
彼らが基本的にお金を落としてくれる。

このコアファン同士をつなげるコミュニティこそが「タコツボ」である。
ソーシャルメディア時代の音楽ビジネスを考える上で、この「タコツボ」をどれだけ構築できるかが肝になる。しかし、注意が必要なのは「タコツボ」だからといってユーザはひとつの「タコツボ」だけに属しているわけではない。

その「タコツボ」の関与度の高低はあるにせよ、あらゆる「タコツボ」に属している。そして、なにより「タコツボ」といえども囲い込まれたいなんて思っていないことだ。



◆ライトファン、ミドルファンをコアファンへ引き上げる「トライブ」

このブログでもソーシャルメディア時代の重要な要素として100人のコアファンを作る
「100Tribes(ワンハンドレッドトライブス)を述べているが、いかにトライブを構築できることが重要な要素だと述べてきた。

Tribeとは「年代や性別を超え、共通の趣味や興味、価値観で形成される部族」という意味で、トライバルマーケティングとは「Tribe(部族)ごとに最適化されたマーケティングを実施すること」を指す。

まず100人のエヴァンジェリストを作り出す。ライトファンではないコアなファンだ。
エヴァンジェリストが自分たちを応援してくれる、友人を誘ってくれる。
そういったTribe(部族)を100人作り出すことだ。

「トライブ」はその名の通り、「部族」を指すので一概に音楽だけでなくてもいい。
そこから派生するファッションやカルチャーも内包した広がりのある概念だ。それに対して「タコツボ」というのは広がりの幅が狭い。

ソーシャルメディアというツールをうまく活用するためには、トライブの形成が不可欠だ。
しかし、もっと重要なのは「タコツボ」と「トライブ」を使い分けることだ。

「トライブ」は「タコツボ」のように一見さんお断りなのではなく、誰でもが参加でき、コアファンがライトファンの意識変容や態度変容を促すことだ。



◆ソーシャルメディアの用途をどう使い分けるか

ソーシャルメディア時代の音楽コミュニティを形成する上で、この「タコツボ」と「トライブ」を混在させ、同一化させるとうまくいかない。

イメージとしては、「トライブ」の中に「タコツボ」が存在する。
「トライブ」でソーシャルメディアを活用することは、情報に加えてエヴァンジェリストが自分の感情を付加して、ライトファンをソーシャルメディアを通して引き上げることだ。

一方、「タコツボ」はコアファン同士のコミュニケーションなので、情報に加えて自分の感情を付加することは当然のこと、情報自体よりも情報が生み出される付随要素を拡張させることのできる人が集う場所だ。

そう仮定した場合、ソーシャルメディアを活用する用途が変わる。

「トライブ」はソーシャルメディアを用いていかにコンテンツとソーシャルグラフを中心軸にして、ライトファンを巻き込ませるかであり、誰もが興味のレイヤーが上がれば参加できるオープンなコミュニティになる。ヒト+コンテンツのコミュニケーションだ。

「タコツボ」はソーシャルメディアを用いていかにソーシャルグラフとは別のコアファン同士の感情と経験、体験をつながりあえる機能を用いるかといったクローズドなコミュニティになる。インタレストグラフのヒト+ヒトのコミュニケーションだ。

例えば、「トライブ」として当てはまるのはmixiコミュニティ(例外はある)であり、facebookページであり、USTREAMのソーシャルストリーム(twitter)だ。

逆に「タコツボ」として当てはまるのは、ファンクラブであり、会員制サイトであり、ユーザ主導形成のアンオフィシャルなファンクラブになる。ここではソーシャルメディアの特徴のひとつである拡散性は必要ない。それよりもコアファン同士でいかに熱量を高めあえるかが重要だ。また、ソーシャルメディア時代のファンクラブのあり方も当然変化していく。その部分はまた違う機会に考察する。

これからの時代は、これだけ情報が溢れ、音楽に時間を割くことが圧倒的に少なくなった現在、いかに音楽に対する時間をいただくか。これは至上命題だと言っていい。

その中でコアファンに焦点を当て、ビジネスモデルを考えるのは至極まっとうなことだが、その中でも実は「タコツボ」と「トライブ」という2種類あることを忘れてはならない。

コアファン同士だけをつなげる「タコツボ」だけでは母数の拡大は見込みづらい。
そのために、コアファンがエヴァンジェリストとなり潜在層や顕在層といったライトファンの階層を引き上げる「トライブ」が必要になる。

「タコツボ」と「トライブ」のふたつの車輪が回りだすことで、ソーシャルメディア時代の音楽コミュニティは輝きを生み出す。同時に「タコツボ」と「トライブ」を有機的に組み合わせる、連動させることがより一層双方の価値を高める。



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オープンな「トライブ」とクローズドな「タコツボ」それぞれを俯瞰して考えて、どこにコンテクスト設計を行うかが今後重要になる。どことどこを連結させるか、何を共有できるようにするのか。ソーシャルメディアの仕組みと仕掛けをどうつなげるか。

そういった意味ではレディ・ガガの「Littlemonsters」は「トライブ」と「タコツボ」のあいだを担うセミクローズドなコミュニティといえる。このような形態も今後増加していくだろうし、オープンとクローズドをつなぐ重要な役割を果たしていくだろう。


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音楽コミュニティを手に入れないとビジネスをしていくことは今後難しい。
そのためにソーシャルメディアの用途をしっかりと踏まえることが、ひとつの可能性になるのではないかと思っている。

「タコツボ」と「トライブ」はそれぞれ独立しながらもつながり合っている。向かい合っている。手を取り合っている。そんな関係性なのだと思う。

さて、春が近づいてきてフェスも始まりはじめましたね。
今年はみなさん、どこのフェスへ行かれますか?

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By: March 26, 2012
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「ソーシャルメディアに取り組むか、取り組まないか」というフェーズから
いかに「ソーシャルメディアと向き合っていくか」というフェーズに時代は変わりつつある。専門部署の開設や社内運用の仕組み化も進んできた。

twitterやfacebook、Youtubeのアカウント開設ラッシュから徐々にそれぞれのソーシャルメディアでの役割や目的、ユーザとコミュニケーションを取るかが次の課題となっている。

特に音楽業界でいえば、企業レベル、アーティストレベルでソーシャルメディアへの取り組みは見られるが、その多くが実際は「ソーシャルメディアをやっている」だけにすぎない。

今回はファンの「熱度」を熟成することで、ソーシャルメディアマーケティングを発動するタイミングをコントロールすることについて考えてみたい。


◆クワトログラフでandropを伝える


ワーナーミュージック・ジャパン内のレーベル「unBORDE」に所属するandropはいま、至る所で注目を浴びているバンドだ。

andropは現在、ワンマンライブツアー中でほとんどの会場はソールドアウトの状態になっている。また、マスメディアでの露出も少なく(ゼロではない)決して世の中の誰もが知っている「世の中ゴト化」の状態にはなっていない。

しかし、andropはもともとの音楽性の素晴らしさがベースにありながら様々な方法でandropを伝えている。

例えば、印象的なロゴがある。タワレコなどに足を運べばわかるが、1stフルアルバム「relight」発売前などはタワレコの購入導線上やフロア導線上にandropのロゴを配置し、認知経路を確保していた。

僕自身も最初にandropを認知したのは、このタワレコでのロゴだった。

その後、ミュージックビデオ「Bright Siren」がソーシャルメディア上で話題を生み出し、その後のミュージックビデオ「Bell」でも話題となった。そのとき、僕はロゴとミュージックビデオとandropが線になる。クワトログラフの「音楽以外から音楽を知る」リレーショングラフのパターンだ。もちろん、ソーシャルグラフやインタレストグラフも自然発生的に起きている。
また、andropの発売するCDジャケットのデザインも非常に秀逸で、それ自体がニュースになるなど、PRをうまく活用していたように思う。


特にミュージックビデオはクリエイティブユニット「PARTY」が手がけたこともあり広告、IT、ソーシャルメディア業界には広く伝わった。「PARTY」からandropを知ったユーザもこの業界には多いように思う。


今の時点でandrop自体は何もソーシャルメディアアカウントを運営していない。
あくまで音楽性やコンテンツ自体がソーシャルメディアで広まり、リアルも含めた全体戦略からandropを訴求できているように思う。もちろん、中にはバンドの外面上の部分もあるとは思うが。

ソーシャルメディアを活用することは、何もアカウントを開設するだけではない。
素晴らしい音楽、ハイクオリティな映像、印象的なロゴなどマスメディアを使わずとも多彩な方法でゆっくりと認知経路と興味喚起を育んできたといえるだろう。


◆ファンの「熱度」を自然発生させ、溢れさせる


現在、andropはYoutubeにのみチャンネルが開設され、数多くの映像を見ることができる。

andropはメンバーの顔をあまり表に出すことはない。Youtubeで視聴できるものはミュージックビデオやTV SPOT(ここではマスメディアを一部活用している)。その中でミュージックビデオのメイキング、ライブ映像やライブのダイジェスト映像もアップロードしており、ここで初めてライトファン及びミドルファンはandropの素顔を確認できる。

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しかし、着実にファンを醸成してきたandropは自身がソーシャルメディアを運用していなくても、ファンが自発的に熱意を持って、ソーシャルメディア上にandropに関わる発言をしている。

試しに僕が所属するトライバルメディアハウスのクチコミ分析エンジン「Boom Research」でandropのクチコミを見てみよう。対象範囲は2012年1月1日から02月29日までで、ブログ、2ちゃんねる、掲示板としている。twitterは含まれていない

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例えば、同レーベルのきゃりーぱみゅぱみゅはマスメディアやPRも含め、すでに「世の中ゴト化」へと遷移し数多くのクチコミがあることは想定できる。(本ブログでは掲載しない)一方、まだ「世の中ゴト化」までは至ってないandropであるが、実はかなりの数のファンがクチコミを行なっていることがわかる。

きゃりーぱみゅぱみゅもandropもかぶることがない名前というのも非常に重要な要素だが注目すべきはandropのファンに関して言うと「熱量」が溢れ出ている状況だということだ。特にtwitterも加味するとその数は多い。

ソーシャルメディアを運用することはそこにファンが集う。集い、うまく運用すればコミュニケーションが活性化され、よりアーティストとユーザ、ユーザとユーザのエンゲージメントは高まっていく。仮にもしandropのfacebookページなりtwitterがあったならそれなりにファン数を獲得することはできるだろう。

しかし、現在andropはその熱量を放出する場がないだけに、コアファンやエヴァンジェリストたちがありたっけの思いを込めてソーシャルメディア上で言葉を何度も吐き出す。そして、それはただの情報ではなく、熱量を伴っていることから、自身のandropを知らないソーシャルグラフにゆっくりと浸透する。

ちなみにmixiコミュニティは存在し、約15000人以上が参加している。
ここはすでにandropのファンのみが存在しているので、andropを広めるよりもコアファンをユーザ同士で形成していくことやコアファンを見つけ出すほうに向いている。しかし、mixiの状況を加味するとおそらくandropのメインターゲット層はここに生息しているように感じるが、ここだけ重要視することは機会損失だ。

キャンペーンのように一回つぶやいたら終わりなのではなく、ユーザが「自分ゴト化」されているからこそ、そして「仲間ゴト化」へ広がり始めている。何度も何度もandropへの思いを吐露する。それは嘘偽りない声だ。もちろん、仮にファンを集わせる場所があったとしても、その熱量を秘めた声はソーシャルメディアで同時多発的に生まれているはずだ。しかし、もしも統一された場所があればそこで済んでしまうかもしれない。その場所がないからこそファンは思いを伝え、andropの良さを伝え、仲間を見つけ、つなげようとする、つながりたいと思う。

ユーザはandropの音楽に触れ、共感し、共有し、楽しんでいく中で、、ひとりでも多くの人に知ってほしい、共有したい、という自然発生的かつ自発的にソーシャルメディアを活用し、自由に楽しみながら広めているピュアな現状がある。androp自身が何かコントロールしていることはもちろん、ない。

ソーシャルメディアは今後確実に取り組む方向へ進むとしても、その発動のタイミングはコントロールすることができる。ソーシャルメディアではクチコミをコントロールすることはできない。しかし、意図的に熱量を高めて、炙って、ソーシャルメディアマーケティングを発動するタイミングはコントロールすることができる。

その際、今後twitterアカウントやfacebookページを開設することが正しいのかは考えなくてはならない。それが正解の場合も大いにあるだろう。いかにしてソーシャルメディアで潜在層、ライトファンをミドルファンへ醸成していくか。そして、どのように100Tribes(ワンハンドレッドトライブス)をつくりだしていくか。そして、「世の中ゴト化」へスケールアップさせるためには、マスメディアやPRも欠かせない。



◆ソーシャルメディアの前に【共有】される環境を作り出す


andropはソーシャルメディアを自身では運用していないが、andropの音楽や映像、歌詞、情報をすぐさま取得できる環境を構築している。

ミュージックビデオはもちろんのこと、andropのオフィシャルサイトでは楽曲、映像も見ることができる。また、スマートフォンサイトにも対応しており、簡単にandropを知る、聴く、見る、共有する仕組みがある。ソーシャルターミナルほどではないが、その下地はすでにできている。まだ一歩通行の部分はあるが、今後変わっていくだろう。

androp PC TOP画像.jpg

中でもスマートフォンサイトで歌詞をコピーできることはかなりの驚きだ。
本来コピーできないものだが、意図は不明だがこのように歌詞すらも共有できるようにすることで、andropの音楽性がコアファンによって伝搬されていく。ここにもっとソーシャルボタンなどがあればよりいいだろう。

企業やアーティストがソーシャルメディアに参加しようとしまいと、ユーザは自由に声をあげている。それを活用することも重要だが、それよりもまずandropを『共有』させる仕組みを作るほうが大切だ。webサイト然り、スマートフォン然り、コンテンツ然り、ユーザのかゆいところに手が届くようになると、その後ソーシャルメディアマーケティングを実施した際に広がりは幅を生み出す。闇雲にソーシャルメディアマーケティングをおこなってもそれは灯台下暗しだ。


写真 (2).PNGのサムネール画像


◆生身の人間しかいないからこそのソーシャルメディア


本物は熱量を自然と生み出す。その熱量をどう放出させるか、もしくはどう醸成させるかがこれからのポイントになる。ソーシャルメディアは所詮ツールである。そこに集う生身の人間の感情があって初めて成立するものだ。

とりあえずソーシャルメディアを開設してからチューニングもいいが、いつ、どの、タイミングで、ソーシャルメディアマーケティングを活用するかはアーティストにとって重要な問題だ。そのためには継続的なクチコミ分析は欠かせない。傾聴戦略はソーシャルメディアマーケティングを発動するときに必ず価値を生む。それは目視や精度の低いものではなく、きちんとしたものを導入することでいざというときの重要な判断材料になる。

レディ・ガガのように100Tribes(ワンハンドレッドトライブス)の発展形であるファン専用のソーシャルネットワーク「Littlemonsters」などのようなものも今後次々と生まれてくるだろう。

littlemonsters.png

安直にtwitter,mixi,facebookではなく、その意図と役割と住み分けとタイミングを定めることが大切だ。今回取り上げたandropが今後どのようにソーシャルメディアマーケティングに取り組むかはわからないが、興味深く注目していきたい。

実施方法の正解はない。facebookページやソーシャルメディアにすでにページを開設し、運用しているアーティストやレーベル、企業もある。戦略なしのソーシャルメディアマーケティングはよくないが、方法論はいくらでもある。今回の例がどのアーティストにも当てはまるわけではない。10組のアーティストがいれば、10通りのやり方が存在する。

ファンの「熱度」を熟成させることで、のちのちソーシャルメディアマーケティングを発動したときに、ファンの「熱量」はより一層加速する可能性を含んでいる。そのためには、いかに「クチコミしたくなるような共感を纏うコンテンツ」を生み出せるかが重要になる。

ソーシャルメディアは情報をコントロールできない。
しかし、ソーシャルメディアマーケティングを発動するタイミングはコントロールできる。

だからこそ、行き当たりばったりではなく、全体戦略を踏まえ中長期的な計画の中でソーシャルメディアマーケティングを実施するタイミングを考えて様々な施策と連動していくことが必要だ。

素晴らしい音楽をもっともっと広げるために、届くように。ソーシャルメディアはそこに価値を出せる。

andropを聴いたことがない方は是非、聴いてみてください。素晴らしい音楽を奏でるバンドです。僕自身も大好きです。





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By: March 5, 2012
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2012年最初のブログです。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
今回は自分の経験からのパーソナルな話になります。
よって、多くの人に適用されるのかは考えなければいけないと思っています。

さて、2011年12月14日。Googleが2011年を総括する動画を公開した。
『Zeitgeist 2011: Year In Review』


2011年の熱狂したことも、楽しかったことも、悲しかったことも全部ひっくるめて
制作された動画は大きなバズを巻き起こし、2011年1月13日現在、750万回再生されている。

今日はこの素晴らしい動画に音楽を載せたMat Kearneyから共有できることの価値を考えてみる。

■音楽を囲い込まないことで、きっかけが生まれる

そもそも僕はMat Kearneyを知らなかった。
まずソーシャルメディア上で(facebook)で『Zeitgeist 2011: Year In Review』の動画が
フィードに流れてくる。その動画と合わせて自分のソーシャルグラフ上の友人たちが
「泣ける」「感動した」「必見!」と情報+感情を加えてソーシャルメディア内で投稿する。

次々と流れてくるフィードの中で、この情報は信頼する友人たちの感情から
ノイズではなく、「見たほうがいい動画」として自身の中で判断される。

そして、『Zeitgeist 2011: Year In Review』が始まる。
素晴らしい映像と編集でソーシャルグラフの友人と同じく泣きそうになる。
合わせてこのCOLODPLAYにも似た素晴らしい音楽はなんだとここで初めてこの楽曲に興味を持つ。しかし、それはアーティスト名も楽曲名もわからない状態だった。

ここでの音楽とのファーストコンタクトはクワトログラフの中でいう
「音楽以外から音楽を知る」に該当する。今回で言えば映像になる。
同時にITやソーシャルメディアに能動的に接している層へのアプローチも結果的に可能になった。

その後、僕は興味はあったものの検索をせず、「誰だろうなあ」という思いから
結局、Mat Kearneyまでたどり着くことはできなかった。

年が明けた2012年、再び僕はMat Kearneyを知ることになる。
それはソーシャルグラフ内の友人(実際にはリアルで話していたときだが)
音楽の話の中で最近何を聴くのかという流れから、彼がMat Kearneyの名前を出してきた。

「だれ?」
「あれっすよ。去年バズったgoogleの動画の音楽の人っすよ」
「coldplayっぽい声のやつでしょ?」
「そうそう、それです」
ここで、今度はクワトログラフ内の「人から音楽を知る」から再会する。

後日、改めて『Zeitgeist 2011: Year In Review』を見る。
今度は映像よりも音楽に意識を傾けながら聴く。素晴らしいと感じる。
音楽は共有された。しかし、Mat Kearneyの名前を知らない僕は以下のように検索をする。

「Zeitgeist 2011: Year In Review 曲名」
そこで、Mat Kearneyの名前と曲名を把握する。

共有できる価値から音楽を消費する流れ

さて、ここまでにこのMat Kearneyの『Zeitgeist 2011: Year In Review』の楽曲を聴きたいがために相当なアクションを行なっている。
それは僕自身が『Zeitgeist 2011: Year In Review』の映像を通して、この楽曲に共感を引き起こし、感情を揺さぶられ、自分ゴト化したからに他ならない。だからこそ、動く。

そして、ネット上には同じような思いを抱えた人(Tribe)が存在する中で、僕のニーズを具現化してくれる人が存在する。(リーダー)そこで、その方のブログでようやくMat Kearneyというアーティスト名と曲名を知る。『Sooner Or Later』という曲だ。

次はSpotifyで検索をする。ヒットする。フルで聴く。名曲だと共感する。
そこからMat Kearneyの他の楽曲を聴き始める。新しい発見がある。
しかし、ここまでの行為は日常的に音楽的関与の高い人間が行うアクションだ。

日本ではまだSpotifyが展開されていないが、仮にSpotifyのようなサブスクリプション(定額制)のサービスが普及していけば、月額で支払っているため、大概のユーザはここで音楽を金銭消費する行為は終わる。僕はCDを買う人間なので、ここから更にCDという形になるが、多くの場合はそうはならないだろう。

spotify.png

クワトログラフから音楽を消費するまでは大きく分けると4つの流れに分けることができる。

①『Zeitgeist 2011: Year In Review』から興味を持ち、この動画をBGMとして音楽を共有する人/無料音楽サービスを利用する人
→音楽にお金を支払わない

②何かしらの方法でアーティストと楽曲名を知り、Mat Kearneyの『Sooner Or Later』を単曲買いする人
→少額のお金を支払う

③サブスクリプションでMat Kearneyの『Sooner Or Later』含めた楽曲を聴く人/無料版を聴いている人
→定額制のお金を支払っている/お金を支払わない

④CDとして、購入する人
→お金を支払う

当然、①→④の過程に進めば進むほど、その割合は小さくなる。
それは音楽の関与度も関係するし、webやソーシャルの使いこなしにも関係する。
それぞれ連動することもあるし、連動しないこともある。
しかし、多くのユーザは①で音楽を共有して終わる。

すると、「これじゃ売れないじゃないか」となるが、それは間違いだ。
そのユーザたちはもともと音楽にお金を払わない。共有されようがされまいが変化は微小だ。
むしろ、共有されることで、広がるチャンスのほうが多い。
音楽は解放することが、音楽を引き寄せる。

音楽は『共有』されるべきだ。その意味ではクワトログラフを活用して
Mat Kearneyの『Sooner Or Later』を無料で聴けることは非常に価値のあることだ。
だからこそ、僕はこのステキな音楽を知ることができた。

音楽は聴かれて初めて光を放つ。

ソーシャルメディアを活用することで、音楽的関与の高い層には今まで通り購入(購入パターンはもっと細分化しなければならない)させながら、音楽的関与の低い層をいかにしてライトファンにさせるか、ひいては音楽を購入するところまで持っていくか。そのときにソーシャルというツールは大きな価値を生む。

■音楽は「聴いてもらうもの」

まずは「聴いてもらえること」
音楽は「聴いてもらう」。そのあとに全てが始まる。
音楽を解放しよう。もちろん、権利の問題はある。それはもう重々承知している。

しかし、音楽を共有することで生まれたチャンスを最大化させる。
クワトログラフで共有と共感の架け橋を作る。
音楽的関与の高い層への購入までのアプローチを最適化させる。
ソーシャルを用いて、音楽的関与の高い者同士をつなげる。
ソーシャルから音楽的関与の高い層から音楽的関与の低い層へつなげる。
自分ゴト化から仲間ゴト化へ広げる。

まず素晴らしい音楽がある。
だからこそ、広がる。伝わる。聴かれる音楽がある。

ユーザの中で自分ゴトされた音楽は長く聴かれる。
リアルやライブという共鳴を生み出せたとき、それはまた多くのコアファンを獲得する。
そして、そのエバンジェリストがまたソーシャルで想いを、感情を、体験を、共有する。
そのサイクルがまたライトファンを生み出す。

Googleの『Zeitgeist 2011: Year In Review』から知ったMat Kearneyは
『Sooner Or Later』だけでなく、素晴らしい音楽を奏でている。
今日も僕は聴いている。早くライブが観たい。
そして、その想いをソーシャルに吐き出す。
僕自身も。他のファンの人も。

あのGoogleの動画の音楽だよ、と。
COLDPLAYが好きならおすすめだよ、と。

そうやってファンからあらゆる切り口でMat Kearneyが広がっていく。
リアルもソーシャルも含めて。

世界のどこかで誰かがMat Kearneyを気に入ってくれたらいいなあという思いも込めて。
2012年、またひとつステキな音楽に出会うことが出来ました。

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By: January 18, 2012
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今年最後のブログ更新が宣伝になってしまって、大変心苦しいのですが、先日、情報解禁となりましたので、ご報告させて頂きます。
この度、私・高野修平は出版させて頂くことになりました。

タイトルなどは未定ですが、テーマはこのブログのテーマそのまま『ソーシャルメディア時代の音楽ビジネス』になります。あくまでソーシャルメディアマーケティングの立場から、そして、いち音楽を愛するひとりのリスナーとして、少しでも音楽に恩返しができればと思っています。

今年はソーシャルメディアマーケティング支援会社・トライバルメディアハウスに転職しました。あっという間にもう7ヶ月が過ぎました。そのあいだ、とても多くの経験をさせて頂いたと思っています。

それはひとえに社長始め、上司、チームメンバー、会社のみんなの協力があってこそのことだと思います。同時に僕に多くの出会いをもたらしてくださった音楽業界、IT業界、広告業界の方々がいたからです。

ブログを毎回読んでくださった方。
案件のご相談やお引きあいの機会を頂けた方。
実際にお仕事をくださった方。
素晴らしい方々に引き合わせてくれた方。
音楽業界の扉を開いてくださった方。

みなさまがいらっしゃったからこそ、今の僕があります。
僕一人ではなにもできません。
僕は素晴らしいみなさま方に支えられて、このような機会を頂くことができました。

ありがとうございます。
これしか言葉が出てきません。

今年は僕にとって大きな転機になった一年でした。

ソーシャルメディアは人と人とをつなぐ場所でありながら、人と人との想いもつなぐ場所なのだと改めて痛感しました。

尊敬するコピーライターで前田智巳さんのMr.Childrenのアルバム『HOME』のコピーがあります。
『僕がいる。ありがとう』

本当に僕がいるのは、このコピーの通り、みなさんのおかげです。
僕の周りには素敵な人たちばかりです。

それは実際にお会いした方々、お会いしてないけどソーシャルメディアでつながっている方々。そのどれもが僕にとって誇らしく、眩しいくらい、感謝してもし足りないほど、ありがとうが詰まっています。

書籍の出版は来年の春を予定しています。出版社はソニー・マガジンズさんにお世話になります。ブログも引き続き書いていきますが、ペースは落ちるかもしれません。どうか今後とも長い目でこのブログも、高野修平も、かまってやってください。

ソーシャルメディアと音楽で僕はどれだけのことができるかわかりません。
ただ、ありったけの想いを込めた本にするつもりです。

また、詳細等決まりましたら、本ブログで発表させて頂きます。

これからもどうぞよろしくお願い致します。

みなさまにとって、来年が今年よりも、もっと素敵で輝かしい一年になることを心より祈っております。よいお年をお迎えくださいませ。

音楽に感謝しながら、2012年もどうかよろしくお願い致します。

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By: December 27, 2011
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ブログ更新が滞り申し訳ありませんでした。1ヶ月ほどお休みをいただいていました。
その理由は追って来週のブログで発表させて頂きます。

さて、このブログを立ち上げて半年あまり、本当に多くの方に読んで頂きまして、ありがとうございました。先日、デジタメというセミナーで講演させて頂いたことや2011年も終わりということで、まとめも含め今回は本ブログで好評だった記事トップ10をお送りしたいと思います。

【ページビューランキング】


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2011年9月に発表した記事。日本のメジャーレコード会社のfacebookページに言及したもの。音楽業界以外からのヒントはたくさんあると今でも数多くある。むしろ、そちらのほうが参考になるものは多い。ソーシャルメディアをうまく「使うツール」として、まだまだ伸びしろは大いにあると思う。


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2011年10月に発表した記事。ICJさんが日本の音楽コンテンツを世界に発信するためにSpotifyが開始されたというタイムリーなニュースにあわせてSpotifyを活用した今後のあり方を考察した内容。

Spotifyの価値は「瞬間性」と「感情」をつなぐ「アクセス性」にある。
Spotifyで可能な【共有】と【共感】。facebookとの連携で生まれる新しい音楽消費の形はもっともっと変化していく。


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2011年8月に発表した記事。今年のサマソニに参加した上でのソーシャルメディアの使い方について考察した。「各アーティストを愛する人々の集うフェス」から「サマーソニックを愛する人々の集うフェス」へ。

リアルとソーシャルメディアをつなげる。サマソニに参加している人の声を傾聴する。1年間つながりのできるサイトへの変化など、ソーシャルメディアのベーシックな部分とフェスという【共鳴】を生み出す場所の最大化と最適化について。


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2011年8月に発表した記事。4つの音楽の切り口を作る「クワトログラフ」を中心に考察した。
ソーシャルグラフ、インタレストグラフ、ミュージックグラフ、リレーショングラフ。
【共有】【共感】つまり、自分ゴト化してもらうために、多くの音楽を知る入口を用意する。


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2011年7月に発表した記事。ミュージックビデオを「ソーシャルグラフを活用したビデオ」「ミュージックビデオにユーザが触れるもの」「ミュージックビデオにユーザを組み込むもの」の3分類にわけ、ソーシャルメディアと連動性について考えた内容。
andropの「Bell」など新しいミュージックビデオもこのあと、次々と生まれた。


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2011年9月に発表した記事。野外フェスメタモルフォーゼの中止に伴い、「攻め」だけでなく、「守り」のソーシャルメディアについて考察した。ソーシャルメディアガイドラインの重要性など、ソーシャルメディアをただ使うだけでなく、「攻め」と「守り」のソーシャルメディアを考え、実行することが大切ではないかと考察した。


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2011年11月に発表した記事。ソーシャルメディア時代におけるレーベルのあり方について考察した。横のつながりをレーベルで紡ぐ、レーベルのtribeを生み出すことの大切さ、レーベルの世界観の方向性決めなど、ソーシャルメディア時代だからこその「いま」という軸で切り取った。


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2011年8月に発表した記事。【共有】【共感】【共鳴】のサイクルを生み出すことについて考察した。共有で『点』を集め、共感で『線』を紡ぎ、共鳴で『円』を描く。


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2011年11月に発表した記事。ソーシャルメディア上にTribeを作り出すこと。その中で、100人のコアファンを作り出すこと。100Tribe(ワンハンドレッドトライブ)をすべてのツールを活用してゴールを目指すこと。その100Tribe(ワンハンドレッドトライブ)からコミュニケーションリングが生まれ、他のTribeとも連なり、広がり、届いていく。


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2011年8月に発表した記事。止まらない音楽を解放するサービスと世の中の流れを踏まえどう向き合うか。それはコンテンツの価値を下げることじゃない。音楽を囲い込む時代は終焉を迎える。けれど、音楽の価値は消えない。


【ページビュー以外で反響のあった記事】


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2011年10月発表した記事。映画「リリイ・シュシュのすべて」のリリイ・シュシュから考えるTribeという概念。そして、それは時空を超越し、圧倒的な熱度を維持した状態で、ソーシャルメディア上に息づいている。


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2011年7月に発表した記事。海外のフェス事例を見ながら、フェスサイトの未来を考察した。
生中継、ソーシャルリコメンド、熱度の保った導線。まだまだ制約はあるにせよ、可能性はたくさんある。


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2011年10月に発表した記事。『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』というアニメから考察するソーシャルメディアコンテキストの重要性について。『あの花』から派生して広がるつながりは、それぞれを補完しあい、結晶の密度を高める。
そして、そのつながりは濃くなり、広がれば広がるほど、その結晶は強く輝き出す。


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2011年11月発表の記事。分断された『場のビジネス』では意味がない。その瞬間、その場でしか体験できない「レゾナンス:共鳴」をいかにソーシャルを通して、【共有】【共感】のサイクルにするか。だからこそ、「ソーシャルレゾナンス:共鳴」となる。

こうやって見てみると、事例はもちろんのことながら、「考え方」についての記事が多く読んでくださったのかなと思います。
本当にこんなブログを読んで頂いてありがとうございます!

ソーシャルメディアと音楽はまだまだ可能性が詰まった場所です。
このブログは少しでも何かの役に立っていれば幸いです。

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By: December 19, 2011
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11月に圧倒的なライブパフォーマンスで人気を誇るアメリカ・ニューオリンズのバンド
Mutemathがジャパンツアーを行った。

僕もSHIBUYA AXへ見に行ったけれど、それはそれは見事なライブだった。
演奏力、構成、パフォーマンスどれもとっても一級品だったように思う。
もっともっと日本で人気が出ればいいのになあと心から望んでいる。

そして、ライブ終了後出口でチラシをもらった。
『ニコニコ生放送にMutemath登場』同時にwebでも情報を公開。

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さて、今日は「熱量を落とさずに引く導線」について考えてみたい。

■リアルからソーシャルへ流れる導線

ライブ終了後にもらったチラシを手にしながら、多くの人がニコニコ生放送ついて会話をしていた。

「ヤバイ。ちょー見たい」
「仕事の合間にこっそり見るしかない」
「見れない。泣きたい」

ライブという身体性を伴うリアルでしか体験できない経験は「共鳴」を引き起こし、強い熱度を生成する。とあるアーティストのライブに行ったあと、しばらくそのアーティストの楽曲を聴いたり、ライブのセットリストをプレイリストで作った経験はないだろうか。

それはそのたった1回のリアルという「共鳴」という場を追体験したいからに他ならない。もう一度。もう一度。

そういった意味で、ライブ終了後にニコニコ生放送の告知を行うことは非常によかったと思う。ある括られた限定的な空間から、「熱量を落とさずに引く導線」をソーシャルへ作り出す。

■ソーシャルで生まれる熱度

最初に言っておくと、僕はMutemathのニコニコ生放送は見ることができなかった。
なので、実際と異なることがあるかもしれない。

ニコニコ生放送は約2時間の放送で、前半部分はMutemathのミュージックビデオを流し、後半はライブやトークショーという構成だったようだ。

Mutemathといえば、独自性とクオリティの高いミュージックビデオを制作している。
ニコニコ生放送を見ていた友人によるとミュージックビデオだけでも相当盛り上がったようだ。

mutemath1.png

ここで考えたいのは、なぜustreamではなかったのかということ。

これは仮説なので真相はどうかわからないが、個人的にはニコニコ生放送はコアファンやミドルファン向けのTribe形成に向いている。

それは画面にコメントが挿入できることで、ファンの熱度や盛り上がりを可視化することにも相性がいい。しかし、自分のソーシャルグラフやライトファン、潜在層というエリアにおいては、あまり効果的ではない。

一方、ustreamはソーシャルストリームの特性も加味すると、コアファンはもちろんだが、ライト層や潜在層を巻き込む力が強い。
もちろんニコニコ動画にもソーシャルストリーム(twitter)は実装されているが、コメントの内容や傾向からすると外向けと言うよりは内向けの印象が強い。会員数も2000万以上、プレミアム会員も約130万と非常に強力なサービスだ。ニコニコ動画については違う機会に考察したい。

今回、Mutemathがライブ後に後夜祭と銘打ったことも踏まえると、ライトファンや潜在層というよりも、Mutemathのライブに行った人や行きたくても行けなかった人に向けたものであったのではないか。

MutemathというTribeの熱量が下がらないうちに、ニコニコ生放送という空間を活用し、熱度を維持する、もしくは熱度を再活性化させる仕組みを考えたような気もしている。

ミュージックビデオやライブ中に画面を占拠する圧倒的なコメントはファン同士のキズナを共有し、共感し、Tribeが形成され、ひとつになる。

それがただの「レゾナンス:共鳴」で終わることなく、「共有」「共感」のうねりを生み出し、ソーシャルへ循環される。それが「レゾナンス:共鳴」から「ソーシャルレゾナンス」と変異する大きな要因であり、可能性のひとつだと思う。

ライブや物販、ファンクラブをひとつの収益源、つまり『場のビジネス』に移行していくことは間違いないと思うのだけど、そこで重要な分断された『場のビジネス』では意味がないということだ。その瞬間、その場でしか体験できない「レゾナンス:共鳴」をいかにソーシャルを通して、【共有】【共感】のサイクルにするか。だからこそ、「ソーシャルレゾナンス:共鳴」となる。

今回であれば、適切な動画配信ツールと特性、前後のコンテキストを設計して、リアルもソーシャルも最適化させることが重要だ。

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■「熱量を落とさずに引く導線」を最大化させる

残念なことは、その空間でTribeが形成され、熱度を爆発させてもその放送やライブが終わってしまったら、自然消滅してしまう点だ。

リアルであれ、ソーシャルという空間であれ、そこに集った人々は自分と同じようにMutemathのファンであるはずだ。

それをつなぎ合わせることができるのもソーシャルメディアの素晴らしいところだ。
ひとつのつながりのリングが連なっていくことで、よりMutemathへのロイヤリティは高くなる。Mutemathが自分にとって特別なバンドになる。

その「熱量を落とさずに引く導線」を最大化させるひとつは集ったファンをいかにつなぎ合わせるかということだ。

もうひとつは、やはり何かしらの購入への導線も作り出すこと。
熱度を維持する、もしくは熱度を再活性化している状態だからこそ、作り出せる空気がある。その「いまの感情」をどれだけ最大活用できるかということ。

例えば、レッチリが今回のツアーから、各公演のライヴ全編を専用サイトで配信している。その特別な体験を瞬間冷凍して、ユーザに届ける。値段は、1公演あたりMP3が9.95ドル、FLAC形式が12.95ドル、ALAC形式が12.95ドル。各曲のさわりを試聴することもできる。

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大概ライブDVDなどの販売は半年後あたりは通常だと思うのだけど、
それだとよっぽど熱度の高い状態を維持しているユーザ、もしくは生粋のファンでないと買わなくなってしまうのではないか。

僕自身もそうやってライブに行ったのに、その瞬間を切り取ったパッケージを買わなかったケースは山ほどある。それは大きな機会損失だ。

そういった意味で、このレッチリの試み非常に有効だと思う。例えば、2011年11月19日のBirmingham, UKのライブがもう販売されている。「熱量を落とさずに引く導線」はリアル、web、ソーシャルを活用することで大きなチャンスがあると思っている。

常々、このブログで書いている「共有」→「共感」→「共鳴」の円環を生み出すことだ。「共有」→「共感」→「共鳴」へ。そして、また回りまわって「共有」→「共感」→「共鳴」へ。

『エクスペリエンス:体験』をソーシャルで循環させる方法はまだまだ可能性があるように思います。




【御礼とお詫び】12月8日に登壇させて頂くセミナー「New Communication Seminar 2011「デジタメ!!」」が定員200名に対して400名以上の応募をして頂いたそうです。心より御礼申し上げます。

また、その関係で抽選に漏れてしまった方も多数もいると伺いました。心よりお詫び申し上げます。どこでも馳せ参じますので、お気軽にご連絡くださいませ。ありがとうございました!

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By: November 22, 2011
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音楽の単位はどんどん細分化され始めている。
アルバムやアーティストという単位が分解され、1曲1曲にフォーカスされるようになってきた。それは一長一短あると思うのだけど、今回はこの分解されている時代のレーベルについて考えてみたい。

■横のつながりをレーベルが紡ぐ

CDでもダウンロードでもレンタルでも気になったアーティストないし楽曲がどこの
レコード会社に所属していることはユーザからするとあまり大きな問題ではない。

ソーシャルメディアの普及によって、音楽を簡単に共有できるようになった今、
「このアーティスト、この楽曲を聴いている人はこんな曲も聴いています」というソーシャルリコメンドはひとつの有効の手段ではある。

ただし、音楽の広がりを偶発的であれ、意識的であれ、音楽に出会う際のセレンディピティはすこしばかり少なくなってしまったのではないか。確かに関連するアーティストや楽曲をオススメしてくれることは、自分の中でヒットする可能性は高いし、好きになる可能性は高い。

時代はユーザ(消費者)が主体となり、その中でソーシャルグラフやインタレストグラフから音楽が交流され、共有され、新しい音楽体験が生まれていく。それは素晴らしいことだ。

でも、もっと音楽を届ける側が主体となって音楽を届ける、知らせる、興味を持ってもらうことも同じくらい重要なことだと思っている。すべてがユーザ主体なんて面白くないし、あるべきではないと思っている。その中でひとつの可能性があるのがレーベルだと思っている。

kitsune.png

■レーベルのTribeを生み出す

レコード会社とはシネコンに近い。
様々なジャンルの音楽があり、アーティストがいる。
ユーザはその映画館に興味があるわけではなく、そこで上映している映画が目的で訪れる。そこには多彩な映画の種類があり、好きなモノを選べる。

一方、ミニシアターと呼ばれるものは、映画の内容もさることながら、そのミニシアターに対しての信頼や安心を内包している。

シネマライズで上映しているのなら、きっと面白いだろう。
シネクイントで上映しているのなら、きっと外れないだろう。

そこにはひとつのブランドがあり、信頼がある。
そこに集うファンがいる。シネマライズだけの空気がある。
シネクイントだけのチョイスがある。ユーロスペースの期待がある。

だから、シネマライズのファンがいて、シネクイント、ユーロスペースのファンがいる。
売上はシネコンに比べれば少ないだろう。ただし、濃度と密度の濃い結晶を育んだTribeはシネコンに比べて圧倒的に形成される。

日本にも海外にもレーベルによるブランドや信頼というのは確実に存在する。
キリがないので、いくつか代表的なものだけに絞るが、
例えば残響recordRallye Labelを始め、海外ではkitsuneWARP,hostessなど、そのレーベルだから、そのレーベルならというTribeがあって、そこに集う人々がリアルで、ソーシャルメディアでつながり合っている。

zankyo.png

■ひとつの世界観か、多様な世界観か

インディーズのレーベルか、メジャーの中のレーベルかによっても方法論は違ってくるだろうけど、主に方法はふたつだ。

ひとつはレーベルの世界観を確立し、そのレーベル内のアーティストなら間違いないといった「ブランドレーベル型」

例えば、前術したRalley Labelならある種、楽曲性や世界観が近いアーティスト、すなわち「Ralley Labelならこういう感じだよね」という空気づくりを行い、そのレーベルのイメージを打ち出す方法。つまり、楽曲やアーティストの世界観がレーベルのイメージへと同一化していくこと。

ただし、問題はそれを認識しているのは極僅かだということだ。一部のコアなファンを除いてほぼ知らないと言っていいだろう。それをソーシャルメディアの力を用いてTribeを生み出し、つながりを可視化させ、レーベルとユーザ、ユーザとユーザをつなげる。

rallye.png

2つ目は世界観や楽曲性はバラバラだが、ひとつのアーティストや楽曲から横に広がり、違うジャンルの音楽を触れ合う機会を提供する「セレンディピティレーベル型」これはあらゆる切り口の中からレーベルへとつなげるパターンだ。

例えば、ワーナーミュージック・ジャパン内にあるUNBORDEというレーベルはandropやきゃりーぱみゅぱみゅ、RIP SLYME、神聖かまってちゃんなど多種多様なジャンルのアーティストが所属している。どれも素晴らしいアーティストばかりだ。

unborde2.png

andropファンからきゃりーぱみゅぱみゅへ。きゃりーぱみゅぱみゅから神聖かまってちゃんへ。「あそこのレーベルだと面白い音楽に出会える」という空気づくりを行い、ひとりのアーティストがハブになり、音楽の広がりをつなげていく方法。

ただ、このやり方にはリスクもあって、それぞれのアーティストの世界観とは違うファン層がついてしまう可能性も孕んでいるという点。しかし、エレクトロを聴く人がエレクトロしか聴かないことはないように、中心となるジャンルはあれど、人はもっとたくさんのジャンルを聴いているはずだ。意識的かどうか別として。そして、同時にクワトログラフを最大化させ、音楽以外からの切り口も用意する

ソーシャル時代において、届けるべきは主語はレコード会社ではない。アーティストもしくはレーベルだ。

レコード会社ではTribeを作ることは相当難しい。エンゲージメントできる要因が少ないからだ。しかし、レーベルならそれは可能だ。
アーティストのTribe。それが横に縦につながり、ひいてはレーベルのTribeが生まれれば、相互作用のTribeのリングが生まれ出す。

まだまだアイデアベースだし、問題点はたくさんあるだろうというのは理解している。
超えなければいけない点も多い。

ただ、これだけ音楽が細分化されていく時代で、もしかしたら音楽を届ける方法は原点回帰していくのかもしれない。

レーベルを打ち出すというのは昔からあったことだ。
何も目新しいことではない。クリエイションやモータウン、ファクトリーは圧倒的だった。そこには絶大な信頼と期待があった。

あそこなら世界を変える音が聴けるのではないかという想いがあった。
あそこなら人生を変える音に出会えるのではないかという想いがあった。

けれど、それは今までコアなファンだけのものだった。レーベルなんて音楽的関与度の低い層からすればどうでもいことだった。しかし、いま音楽が解体され、分解され、細分化しているからこそ、もう一度そこにひとつの可能性を見出したい。

レーベルを強く打ち出す。
それをソーシャルメディアを用いてそんなことを欠片も考えたことがない人たちや知らない人たちに対して、届ける、伝えることができる土壌は整っている。そこをひとつのターミナルとし、発信するだけでなく、つなげる。同時にこの場所でまとめる。外に広げながら、外のものを取り入れる。『共有』される広場を創りだす。そして、レーベル自体をいかに知ってもらうかの設計も重要だ。

どれだけ100人のTribeを作り出せるか。そして、その100人のTribeのリングをかけ合わせていけるか。そこにはソーシャル時代のレーベルのあり方というのも密接に絡んでくると思うのだ。『100Tribe』を最適化させるためにはレーベルは実現有用性は高い。

それはtwitterアカウントやfacebookページやその他のソーシャルメディア、自社サイトも含めた包括的な戦略が必要だ。

もちろん、レーベルに所属していないアーティストもいるだろう。
なので、これがすべての解決策ではない。可能性のひとつのはなしだ。
また、音楽+アルファを提供するようなレーベルもあるが、それはまた別の機会で考察する。

もっとひとつの音楽からつながりを。
もっとひとつのアーティストから出会いを。

音楽がもっともっと人々に伝わるように、願ってやみません。


【告知】12月8日私、高野修平がセミナーに登壇します。New Communication Seminar 2011「デジタメ!!」です。私なんぞはどうでもいいですが、その他の方々が素晴らしいのでこの機会に是非!事前申込制で無料です。よろしくお願いいたします。

※こちらの記事はTMHブログポータル(http://www.tribalmedia.co.jp/blog/)の方にも転載いただいております!

By: November 15, 2011

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profile 高野修平a.k.a. groundcolor。 1983年生。新卒でセプテーニ入社。 セプテーニ・ブロードキャスティングの立ち上げに参加。 web会社プランナーを経て、

ソーシャルメディアマーケティング支援会社、トライバルメディアハウスに所属。

音楽ビジネスとソーシャルメディアについて考えていくブログです。

2012年7月ころにエムオン・エンターテイメントよりソーシャルメディアと音楽ビジネスの書籍を出版します。

【興味が尽きないもの】ソーシャルメディア、広告、web、コピー、音楽(主にUK)、映画、映像、写真、言葉、旅、ご飯、出会い、人。

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